中学生がつまずきやすい、代名詞の主格と所有格と目的格の違いとは?   

英文法パターンドリル 中学1年 (シグマベスト)

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どうも、ペンギン先生です。

突然ですが、中学1年生からよく聞かれる英語の質問として、

「I」と「my」と「me」の違いがよく分からない、というものがあります。

英語学習に慣れてくると自然と違いが身に付いてくるものですが、

まだ英語に触れて日の浅い中学1年生では、確かに違いがハッキリしないもの。

今回は、英語の代名詞についてその違いを紹介します。

 

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【代名詞とは?】

それぞれの違いを見ていく前に「代名詞」について少しだけ。

代名詞とはその名の通り、名詞の代わりをするものです。

名詞とは物の名前をさす言葉のグループのことで、

英語なら「Tom」や「apple」等、具体的な名称をするグループを指します。

一方、代名詞はこうした名詞の代わりをするもので、

英語だと「He」や「It」などがそれに当たります。

例えば「He」は「彼」と言う意味なので、「Tom」のことも表すこともできるし、

それ以外の「男の人」全般を指すことができる万能な言葉です。

こうした幅広く物の名前を表すことのできるグループを「代名詞」と言います。

英語では特に人物を表すものを「人称代名詞」と呼んでいます。

 

 

【主格とは?】

「主格」とは、文章の主語に成りうる能力を持ったもののことで、

代名詞で言うと「~は」「~が」に当たるものを指します。

英文においては普通、文章の最初に来ます。

中1英語の最初で学びますし、主語は英語の基本なので最も分かりやすいでしょう。

主格の代名詞→I/you/he/she/it/they/weなど

主格の特徴→「~は」「~が」を表し、文頭に来ることが多い

 

 

【所有格とは?】

「所有格」とは、物の所有者を表す能力をもったもののことで、

代名詞で言うと「~の」に当たるものを指します。

英文においては、必ず名詞の前にくっつくので見分けやすいのが特徴です。

それ単体で存在することが無く、必ず物の名前にくっついて登場します。

所有格の代名詞→my/your/his/her/its/their/ourなど

所有格の特徴→「~の」を表し、名詞の直前にくっついて存在する

 

 

 

【目的格とは?】

「目的格」とは、目的語になることができる能力を持ったもののことで、

代名詞で言うと「~を」「~に」などに当たるものを指します。

そもそも「目的語」とは何かと言うと、

例えば「I like(私は好きです)」と英文で言ったとします。

この英文は不完全で、「何が好きなの?」とツッコまれてしまうと思います。

正しく「I like you.」と言った場合の「you」の部分が目的語に当たります。

つまり、「好き」と言う動詞を補っているのが「you」なのです。

このように「何が?」「誰が?」「誰を?」を表している部分が目的語です。

目的格の代名詞→me/you/him/her/it/them/usなど

目的格の特徴→「~を」「~に」を表し、動詞などの目的語を作る

 

 

【どのようにして覚えるか?】

さて、ここまで主格/所有格/目的格の違いを見てきましたが、

ざっとその違いは分かりましたでしょうか?

これらの文章上の役割を押さえたら、あとはそれぞれ単語を覚えるだけです。

まだ英文に慣れていないうちは、表を書くなどして覚えるのが良いです。

その時に、ぜひリズムで覚えてください!

 

Iーmyーme!

youーyourーyou!

heーhisーhim!

sheーherーher!

itーitsーit!

theyーtheirーthem!

weーourーus!

 

このようにリズムで覚えることによって、身に付いていきますよ!

またこの主格/所有格/目的格に加えて、

所有代名詞(「mine」「yours」など)も存在しますが、

今回紹介したものと同列で説明するとややこしくなるので今回は省きました。

 

ぜひ人称代名詞の区別をハッキリ覚えて、

文法(特に並べ替えや日本語訳)の上達につなげてくださいね!

 

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