お悩みQ&A第二弾は「習い事や塾への意欲」についてです。
よくある生徒からの相談に対して、現役塾講師が答えるシリーズ。
今回は、毎日の習い事に悩む小学六年生からの相談ケースです。
自分の意志とは関係なく習い事をしている小中学生なら、
一度は抱いたことのある感情かもしれません。
【本日の相談】
私はいま、小学六年生です。
私自身は中学は地元の公立中学に進学するのですが、
周りの友達が塾などに通い始め、私もお母さんの勧めで通うことになりました。
通ってすぐは新鮮で楽しかったのですが、
次第に宿題の量が増えてきて、面倒くさくなってきました。
正直、塾の曜日はなんだか元気も出ません。どうしたら良いでしょうか?
【アドバイス】
習い事や塾に通う小学生は、多いですよね。
もともと親御さんに勧められて通うようになった人、
友達に影響されて通うようになった人、自分から通いたいと思った人、様々です。
でもみんな一度は、「行きたくないな」と思ったことがあるかもしれません。
その原因を探っていくことがまずは大切です。
◆まずは「行きたくない」と思う理由を考えてみましょう。
単純に「行きたくない」と言うのにも、理由があるはずです。
「今日はただ体調が良くないから行きたくない」のであれば、
次の週からは普通に行けると思いますが、
ずっと「行きたくない」と考えるようであれば、何か理由があるはず。
その理由を考えていきましょう。
・宿題が面倒くさい/通うのが面倒くさい
小学生の行きたくない理由としてまず挙げられるのが「面倒くさい」から。
親御さんに無理やり通わされている場合に、よく見られる理由です。
でも、よく考えてみてください。
そもそも「何のために通い出した」のでしょうか?
例えばスイミングなら、泳ぐのが得意になるため?
塾なら、学校の授業に追いつくため? 良い学校に入るため?
恐らく、何かしらの「理由」があって習い事を始めたはずですよね。
それは、面倒くさいという理由で止めてしまっても良いものでしょうか?
ぜひ、「通い出した理由」と「面倒くさい」という言い訳、
どちらを取るべきか、今一度考えてみましょう。
僕は過去にギターの習い事をしていたことがあります。
ギターが弾けたらカッコいいなと言う理由で始めた習い事で、
お母さんも5万円をするギターを買ってくれて、応援してくれていました。
でも、次第に毎日家で練習してこなくてはならないのが面倒くさくなり、
なんと一曲も弾けるようにならないまま、習い事を辞めてしまいました。
あの時はそれで良いんだ!と思って勢いで辞めてしまいましたが、
今となっては、どうしてもう少し頑張らなかったのだろう、と後悔しています。
もし「面倒くさい」と言う理由で行きたくないのだとしたら、
辞めるという選択肢を取る前に、他に道はないか考えてみましょう。
塾のテストで良い点を取ったらおこづかいをもらえるようにお母さんに交渉してみるとか、
友達を習い事に誘ってみるとか、そんなことでもモチベーションは上がります。
・周りの生徒や先生に何か問題がある
もし、何かしらの原因が他にあるとしたら、よく考えるべきです。
何かしらの原因とは、習い事に行くと他の人にいじめられるとか、
先生が理不尽に叱ってくるのでと合わないとか、そういった理由です。
自分の意志とは関係なく、何かしら他の原因で行きたくないのだとしたら、
周りの大人に相談するなどしてみましょう。
◆行きたくないということを周りの大人に伝えてみましょう。
よく、習い事や塾に行きたくないということを、親御さんに言えない子がいます。
「お金を払ってもらっているのに申し訳ない」とか、
「そんなことを言ってお母さんを困らせたくない」とか、そういう理由です。
確かにそう思うことは、とても立派なことだと思います。
しかし、行きたくないのに無理する必要はありません。
特に、何かイヤな気持ちになるような原因がある場合はなおさらです。
どうしても行きたくない時は、迷わず周りの大人に伝えてみましょう。
まず強く言いたいのは、お母さんやお父さんはあなたの味方であるということ。
「面倒くさいから」という理由で行きたくないのなら怒られるかもしれませんが、
きちんとした理由があるのなら、ちゃんと話を聞いてくれるはずです。
もし親御さんに伝えられない環境にある場合には、
学校の先生、保健室の先生、スクールカウンセラーなどに伝えるのも一つの手です。
いかがでしたでしょうか?
今回は習い事や塾に行きたくないという小学生について、
理由の解明から2つのケースについて紹介しました。
長く習い事や塾に通っていれば、通いたくないなと思うことは誰にでもあります。
そこでどのような選択をするか、とても大事だと思います。
それでもどうしても悩むときは、この本を読んでみるのをオススメします!
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