お悩みQ&A第三弾は「勉強をする意味」についてです。
よくある生徒からの相談に対して、現役塾講師が答えるシリーズ。
今回は、学校の勉強についていけなくなったと感じる小学五年生からの相談ケースです。
今回取り上げるテーマについても、
一度は考えたことがある内容かもしれません。参考までにどうぞ!
【本日の相談】
私はいま、小学五年生です。
最近、算数の授業が良く分からなくなってきました。
足し算や掛け算は分かるけど、分数や小数、単位がちんぷんかんぷんです。
周りの子は理解しているのに、自分だけ分かっていないような気がしています。
そこでときどき思います。こんな勉強して意味あるのかな?って。
算数で習う計算は大人になってから使わないみたいだし、
勉強する意味が分からなくなっています。教えて下さい。
【アドバイス】
今回は「勉強をする意味」についてがテーマです。
恐らく、小中学生なら一度は思ったことがある疑問ではないでしょうか?
確かに、算数の知識などは将来役に立たない!って思う場面、ありますよね。
なぜ勉強をしなくてはならないのでしょうか?
今回は私なりの個人的見解として、勉強をする意味ついて紹介したいと思います。
大きく分けて、勉強をする意味は2つあると考えています。
①将来の選択肢を増やすため
残念ながら今の日本は学歴社会の側面があります。
将来多くの職業に就くためには、良い大学を出るなどした方が有利と考えられています。
極端な例で紹介させてもらうとするならば、
低学歴ではアルバイトという道しか選択できないとすると、
高学歴ならアルバイトを含むあらゆる職業の選択ができるといったようなことです。
医学の道に精通する知識を身に付けていれば医者に、
一つの学問に詳しければ大学教授に、などと言った選択肢が広がるのです。
子どもの頃にはなかなか実感がわかないと思いますが、
しっかり勉強して自分を高めておくことは、将来の選択肢が増えることにつながるのです。
②社会に出てから使う問題解決力を高めるため
大人になると、例えば職場や人間関係であらゆるハプニングに遭遇します。
その時に役立つのが、勉強を通して身に付けた問題解決力だと思います。
私個人としては勉強をする内容自体は将来そこまで役立つとは思っていません。
しかし、勉強をする過程で身に付けることのできる、
答えを導く積極的姿勢、集中力、忍耐力、計画力などは培うことが出来ます。
こうして身に付けた問題解決力によって、
将来的に自立できる問題処理能力の高い大人になることができるのです。
他にも、忘れ物をしない、遅刻をしない、授業に集中する、などは
将来社会人になった時には当たり前にできてなくてはならないことですね。
以上が、私の考える「勉強をする意味」です。
ただこのテーマについては、古くから色々な人が色々な意見を言っています。
人によって考え方が違うのは、当然だと思いますしね。
ただ目の前で取り組まなくてはならないことに対して、
「意味がない」と言ってしまったら、なんだかもったいないじゃないですか。
子どもの頃はなかなか気づけないかもしれませんので、
周りの大人や先生、両親に聞いたり話し合ったりしてみるのが良いと思います。
それでは、次回のお悩みQ&Aでお会いしましょう!
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