高校受験の志望校を決める前に、必ず押さえておきたい高校の種類をご紹介。

志望校は校長で選びなさい。 ―偏差値ではわからない学校選びの新基準
- 作者: 沖山賢吾
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2017/02/22
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どうも、ペンギン先生です。
親子ともども高校受験が初めての場合、志望校をどうやって選べばよいか分かりませんよね。
自宅からの通学距離、偏差値、校風など様々な理由がありますが、
まずは「高校の種類」を把握することから始めましょう。
高校の種類は大きく分けて、
・運営による違い
・学科による違い
・課程による違い
が挙げられます。これらを細かく見ていきましょう。
今回は、志望校を決める前に押さえておきたい高校の種類を紹介します。

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【運営による違い】
学校の違いとして最も大きなポイントは、この運営の違いです。
多くのご家庭では教育費について考えると思いますが、それに関わる重要な区分です。
大きく区分すると、私立高校/公立高校/国立高校の3つに分けられます。
これらの違いを詳しく見ていきましょう。
◆私立高校
設置者が学校法人によるもので、学校ごとに独自の教育方針があります。
通学区域の制限はなく、各校が独自に試験の日程と選抜方法を採用しています。
学校による金額差が大きいものの、公立に比べて学費が高いのが一般的。
海外研修を行う学校も多いので、長い目で見て学費は知っておく必要があります。
ただし、国や都道府県の学費等補助制度の適用や特待生などの制度があるところもあります。
◆公立高校
設置者が地方自治体によるもので、原則その場所の在住者しか受験できません。
(千葉県の場合はさらに学区が分かれていて、通学区域に制限があります)
入試は各都県で一斉に行われ、学費も自治体ごとに統一されています。
国による就学支援金制度が適用され、授業料は実質無料となっています。
私立に比べると大きな格差はありませんが、それぞれの校風を持っています。
◆国立高校
設置者が国立大学法人によるもので、私立を除く大学附属校が区分されます。
教育研究校として設置されており、他県からの受験も可能です。
授業料は公立と同じですが、授業料以外の学費は公立よりやや高めです。
【学科による違い】
次に学科による違いを見ていきます。こちらも大きく分けて3つの区分です。
普通科/専門学科/総合学科の3つで、それぞれ何を学びたいかで選びます。
力を入れている教育や授業内容が異なるので、慎重に選択しましょう。
◆普通科
私立高校や公立高校のほとんどが普通科を設置しています。
あらゆる教科を学ぶことで広く教養を身に付けて、将来の道を選択していきます。
志望校を選ぶ段階で将来の道が決まっていない人でも、高校で決めることが出来ます。
また、大学受験を考えている場合には普通科で勉強するのが適しています。
普通科の中にもコース制をもうけている学校もあるのでよく吟味しましょう。
◆専門学科
将来の進路に直結するような、専門的な知識や技術を学ぶ学科です。
具体的には、商業科/工業科/農業科/福祉課などです。
また英語科などのように一つの教科で高度な知識を身に付ける専門学科や、
体育科や芸術科などのような生徒の個性や特性を伸ばす学科もあります。
志望校選択の段階で将来のビジョンが定まっている人には適しています。
◆総合学科
上記の普通科と専門学科2つを合体させたようなのが総合学科です。
自分の興味や将来の夢に合わせて、幅広くかつ柔軟に学べるのが魅力です。
総合学科では1年次の必修で「産業社会と人間」という科目がありますが、
ここで自分の進路に向けた意識を高めることが出来ます。
その後、自分の進路に応じた科目の選択ができるようになっています。
夢に対して真剣に向き合おうと思っている人には適しています。
【課程による違い】
最後に課程による違いです。自分の生活や学習スタイルに関わる部分で、
通ってからの体感に関わるので、生徒本人が慎重に選択しましょう。
こちらも大きく分けて3種類で、全日制/定時制/通信制があります。
◆全日制
全日制は高校における通常の過程で、修業年限は3年間です。
朝から夕方まで、一般的に6時間授業を行うスタイルで、中学に似ています。
◆定時制
定時制は全日制に比べると授業時間が短く、一般的に4時間程度の授業です。
その代わりに修業年限が4年に延びます(中には特別単位で3年も可能のところも)。
定時制の中でも、
夜間定時制=夜に授業を実施するタイプ
昼間定時制=昼間に授業を実施するタイプで、多く二部制
昼夜間定時制=二部制あるいは三部制で、昼間・夜間ともに授業を実施するタイプ
という3種類のタイプがあります。
◆通信制
学校に登校するのではなく、自宅で学習を進める形の課程。
自宅に教材が送られてきて、定期的にレポートなどを提出することで単位を取得します。
近年では学校での指導や部活動を導入する通学型の通信制も増えてきており、
学校ごとの特色が表れている通信制も多くあります。
卒業のためには、修業年限3年以上、74単位以上の取得が必要です。
以上、3つの側面から高校の種類を紹介しました。
ぜひ自分の将来の夢、家庭の事情、生活スタイルに合わせて選択してみてください。

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