どうしても算数が苦手な子が、せめて覚えておきたいこととは?

?に答える! 小学算数 (教科書の基礎から入試対策まで。小学3~6年 小学パーフェクトコース)
- 作者: 高濱正伸,学研教育出版
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2014/08/26
- メディア: 単行本
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どうも、ペンギン先生です!
小学生の中で「算数が苦手!」と言う子は、結構多いと思います。
我が塾でも、「倍の計算が意味不明!」「速さの計算が分からない!」と
相談に来る生徒が結構います。
一方で図形の問題やシンプルなひっ算は多くの子がスムーズにこなします。
同じ算数でもこの差に注目すると、あることが見えてきました。
それは、算数が苦手な子は「分数」と「割り算」を理解していない!ということです
一体どういう事でしょうか?
特に算数がとにかくニガテ!という人には見て欲しい内容です。
この記事で、ぜひつまずきやすい算数を克服して頂ければ幸いです!
【なぜ「分数」と「割り算」が大切?】
大まかに「算数が苦手!」と言うのではなく、単元ごとに見ることが大切です。
そして、「優先度をつける」ことを意識しましょう。
小学生の算数で大きなウエイトを占める分数と割り算の理解から始めましょう。
この基礎をキッチリやっておけば、たくさんの問題が解けるようになります。
なんでこの2つなのか? それは次の段落でお教えします!
【小学生が苦手な単元は?】
以下に、当塾の生徒を見ていてニガテな子が多い単元をまとめてみました!
一応、算数の内容が格段にレベルアップする小学4年生~6年生までが対象です。
◆小学4年生◆
・がい数
→およその数を求める計算です。「四捨五入」のやり方が分からない子が多数。
”10分の1の位”など、言い回しに慣れていないことが原因でしょう。
・倍の計算
→小学生の算数でも最難関。仕組みが分かればすんなり出来る子もいますが、
無駄に「もとにする数」「比べられる数」を意識すると混乱することも。
・分数の足し算/引き算
→初めて登場する分数ですが、概念を理解していないとついていけなくなることも。
分母を合わせる際に、分子の数も変えるということを忘れがち。
小学4年生の内容は他に例えば「面積」や「角の大きさ」、基本的なひっ算などが
登場しますが、やはり上記の単元が苦手と答える子が多いです。
◆小学5年生◆
・公約数
→同じく習う「公倍数」は出来ても、公約数がサッパリの生徒が多いです。
割っていくのが苦手と言う生徒が多いのが原因かと思われます。
・単位量あたりの大きさ
→人口密度や混み具合を調べる問題。分数の理解があればスムーズですが、
イマイチ理解していないと式が逆さになったりちんぷんかんぷんになりやすいです。
・割合/百分率
→小学生の算数の中でもトップクラスにつまずきやすいのが割合。
ここでもやはり分数への理解が無いと難しいです。
小学5年生の内容は他に例えば「体積」や「図形の面積」、分数の計算が出ますが、
やはり上記の単元でつまずいてしまう生徒が多いのが現状です。
◆小学6年生
・拡大図と縮図
→基本は図形なのでイメージしやすいですが、縮尺の問題で間違える子も多いです。
ここでも分数の理解があるとスムーズに解くことができます。
・速さ
→公式さえ頭に入ってしまえばあとはその繰り返しなのですが、
覚えるまで混乱する子が多数。単位変換もあり、ケアレスミスが多い単元です。
・量の単位
→分数や割り算とは関係ないですが、単位の変換は苦手とする子が多いところです。
小学6年生の内容は他に例えば「文字と式」「比例と反比例」等の中学準備的内容や、
分数のかけ算/わり算が出ますが、上記の単元が得意不得意分かれやすいところです。
これらの内、「量の単位」を除いたすべての単元で、
分数もしくは割り算を使います! この2つが苦手な子が多いということです。
【基本的な「分数」と「割り算」の覚え方】
例えば、「割合が分からない!」「速さの計算が意味不明!」というのであれば、
一旦立ち戻って、分数と割り算の考え方をおさらいしましょう。
割合が出来ない子は、割合だけを学んでも結局のところ付け焼刃になってしまいます。
それはきっと、基礎である分数と割り算を理解していないからです。
逆に分数と割り算を理解すれば、他の単元でも通用することができます。
上記で挙げた単元の内、半分以上がニガテ!と言う人はまずは分数と割り算からおさらいしましょう。
まずは「分数」からですが、
分数の基本は「全体のうちどれだけか」ということです。
ピザを6等分した内の1ピースだったら、それは「1/6」ですよね!
全体に対してどれだけなのか、というのを表しているのが「分数」です。
とにかくこの基本を叩き込んでみましょう。
次に分数とはそのまま「割合」を表しています。
ピザを6等分した内の1ピースの割合とは、そのまま「1/6」です。
これを小数で表すと「約0.17」、百分率だと「約17%」、歩合だと「約1割7分」です。
この「1/6」と「約0.17」をどうやって結び付けているのか。
ここからが「割り算」になります。
分数と割り算というのは、非常に密接な関係あります。
「1/6」から「約0.17」という数字を導き出すには「1÷6」をします。
ここで使える考え方が、分数から割り算へは「上わる下」という覚え方です。
このように、「全体に対してどれだけか」ということを考える時には、
必ず一度「分数」にしてみる。
そして小数や割合に直すときには、分数から「割り算」の式に直してみる。
これさえできれば、実は上に挙げたほぼすべての単元で通用します。
なお、「倍の計算」については更にもう一つテクニックがあります。
それについてはこちらの記事が詳しいので今回は割愛としますね!
以上、いかに「分数」と「割り算」が大切か分かったと思います。
算数が苦手な人はこの基礎ができておらず、多くの単元でつまずいてしまいます。
まずは一度立ち戻り、この2つの関係を再認識してみましょう。

?に答える! 小学算数 (教科書の基礎から入試対策まで。小学3~6年 小学パーフェクトコース)
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