これから学習塾を起業したい人のための記事です。 

少子化が進んでいく現代でも、一人にかける習い事の費用は上がって来ており、

個人塾の開業を志す人も決して珍しくはないことでしょう。

かくいう私も、2016年に個人の学習塾を地元に開いた一人です。

始める当初は、無名の塾が地域に浸透するまで時間がかかると覚悟していましたが、

色々と手を尽くすことで、一年目から食っていけるくらいの塾にできました。

そこで今回は、これから個人経営で学習塾を始めようと思っている人のために、

 無名の塾が生徒を集める方法を紹介します。

【塾を開く際の注意点】

私の場合、サラリーマンを辞めて地元で小さな塾を開いたパターンですが、

同じよう個人の塾を経営しようと思っている人は、以下の点に注意しましょう。

①開業して数年は生徒が集まらない

私も独立する前に調べて覚悟していたことですが、一般的に、

無名の学習塾と言うのは、始めて数年は生徒が集まりにくいものと言われています。

地域に元々ある大手の塾や、根強い個人塾などがあればなおさらです。

それを見越した運転資金の準備などが必要と言えます。

②生徒集めは口コミが命

これも起業前からさんざん周りに言われていたことですが、

実際に経営してみて、塾の場合の生徒集めは、口コミがかなり重要だと分かりました。

現在通っている生徒の知り合いや、親族の知り合い、ご近所さんなど、

口コミによって生徒が増えるケースが多かったのは紛れもなく事実でした。

③初期の設定がとても大事

塾の料金や指導スタイルなどは、なかなか途中で変えることができません。

周りの塾を徹底的に調べて、途中で変更しなくても済む設定をしましょう。

私の場合、料金を低くし過ぎて途中でやむを得ず価格アップすることになりました。

もっと事前にシミュレーションしておけばな、と後悔しています。

塾は初期費用が掛からないと言われていますが、

生徒が来ない可能性も考えて、余裕のある資金を準備しておくことが大切です。

他にもいろいろなポイントがありますが、

こういった本を1冊読んでおけば、リスクやメリット・デメリットについては知れるでしょう。 

【無名の塾が生徒を集めた方法】

ここからは、私が実際に実践した、塾の生徒を集める方法を紹介します。

これから塾を始めるという人は参考にしてみてください。

①塾の名前にこだわった

意外と大事なのが、教室の顔ともいえる塾の名前です。

個人塾の場合、講師の名前を入れて「〇〇塾」にしがちですが、やや固い印象です。

まぁ子供を通わせる親目線からしたらそういった格式ばった方が良いかもですが、

私の場合は、生徒目線で馴染みやすい塾の名前にしたいという想いと、

一度聞いたら忘れることのない印象的な名前にしたいという狙いがありました。

そこで使ったのが、塾の名前に動物名を入れることです。

小中学生というターゲットにハマり、親しみの持てる名前にこだわりました。

②キャラクター戦略を打った

塾の名前と同じことですが、堅苦しいイメージを無くしたかったため、

まず塾のイメージとなるキャラクターを作ることにしました。

広告やHPにも活用できますし、何より印象付けるための戦略の一つです。

塾の名前と合わせて、一度見たら忘れないような塾を開いたことによって、

集客力アップにつながったと思っています。

軌道に乗ったころに、LINEスタンプや商品化もできますしね!

③開業前から広告を大量に打った

塾というのは、開業費用が比較的少なくて済むものと言われていますが、

私が特に高いウエイトを割いたのが、広告宣伝費です。

無名の塾がその名を地域に知ってもらうには、広告を打つしかありません。

実際にやったのは、ポスティング新聞折り込み広告です。

ここで生きてくるのが、塾の特徴的な名前とキャラクターですね。

キャラクターと親しみやすい塾の名前も相まって、目立つように工夫しました。

これを塾に通おうと考えているターゲットにハマりそうな時期にタイミングを合わせ、

開業前に2回、開業後に3~4回ほど打ち出して、知名度を上げました。

④生徒の心をつかむ仕組みを作った

お金を払うのは保護者ですが、講師が接するお客様は生徒です。

生徒に信頼してもらうために、質の高い授業をすることはもちろんですが、

それ以外に生徒が「通い続けたい!」と思える工夫を随所にしました。

例えば、最近の生徒は周りとの接触を嫌うので、なるべく個室環境にしたり、

通うごとにポイントをもらえ、貯めると景品と交換できたりといった工夫です。

⑤柔軟な対応を売りにした

新手の個人塾が、もともと地元に根付いている他の塾に勝つためには、

これまでにない差別化を図ることが大事だと言われています。

一般的に個人塾は、少し料金が高くても熱心に指導してくれることから、

そこに期待して通わせる親御さんが多いものです。

そこを利用し、個人塾が勝てるポイントは、柔軟さだと考えました。

最近ではシングルマザーの家庭も多く、子供をしっかり見守ってくれる塾

求める保護者も決して少なくありません。

個人塾ならではのオーダーメイド教育と、例えば授業の振替や宿題の出し方など

生徒に合わせた柔軟な対応をできることを売りにしました。

いかがでしたでしょうか。

私は開業前、色々な書籍を読み漁って、生徒集めが一番の鬼門だと覚悟していましたが

これらの工夫によって、1年目から目標の生徒数に達することができました。

脱サラして塾をやりたい方、リタイアして夫婦で塾を営む方など、

これから塾を開く人はぜひ生徒集めの参考にしてみてください!