高校受験、私立単願入試の作文、書き方のコツとポイントを紹介します。
どうも、ペンギン先生です。
私は作文教室を運営していましたが、例年、私立高校の作文入試について、
チェックする機会がありました。学校ではあまり作文の対策をしないので、
正直不安な受験生も多くいるのでは?と思い、今回は書き方のコツを紹介します。
【私立単願の作文入試の特徴】
私立単願入試では、簡単な面接のほかに作文があることが多いです。
私立単願の作文入試の特徴は、以下の通りです。
①文字数600~800字程度のことが多い
私立単願の作文の文字は、600~800文字程度が一般的です。
原稿用紙にすると1枚半~2枚程度というのが普通です。
この量を、30分~1時間程度で書き上げる入試というのがスタンダードのようです。
②テーマはあらかじめ決められていることが多い
当日急にテーマを言われて書くというよりは、前もってテーマが知らされている場合が多いです。
そのため受験者は、当日に向けて対策を練ることができます。
当日は、考えてきたものを時間内に書き上げるだけ、という形式が多く見られます。
③合格の一つの材料として見ることが多い
高校にもよりますが、私立単願では事前にある程度、入学の方向性が決まっています。
そのため、作文は形式的な入試になる傾向が多く、
あまりにひどい作文を書かなければ、基本的にはクリアできることがほとんどです。
また、作文の試験は一般的に「減点方式」で採点します。
誤字脱字、習った漢字をひらがなで書いている、主語と述語が一致しない、
助詞を間違えている、 論点がずれている、などの点で主に減点されるので注意です。
【作文の書き方のコツ】
◆まずは「軸」を決めることから始める!
作文を書く際に、まず決めておきたいのが「軸」です。
軸とは、作文を書く上で貫き通したい自分の考えや信念のことです。
これを決めておくことで、話が脱線しそうになっても、ブレずに済みます。
軸と言っても、そう難しく考えることはありません。
作文のテーマに対して1言で答えられるようなものでOKです。
例えば、「高校生活へ向けた抱負」というテーマなら、
軸を「仲間を大切にする!」「部活動を頑張る!」などに設定すれば良いのです。
軸を持つことで、作文は格段に書きやすくなるので、参考にしてみて下さい!
ちなみに作文のみならず、面接においても同じことがいえます。
軸を決めておけば、質問への回答に矛盾が生じることなく、まっすぐ答えられるでしょう。
◆段落構成は3部構成にしよう!
テーマに対する軸を設定したら、いよいよ書き方と構成についてです。
原稿用紙1~2枚程度なら、段落構成は「3部構成」がオススメです。
第1段落→内容の要点
第2段落→具体例・体験談など
第3段落→意見・まとめ
この書き方は「SDS(要点→詳細→要点)」とも言われる、鉄板の構成です。
作文は書き始めが重要なので、まずは第1段落でバッサリ要点を説明します。
その後、第2段落で体験談やエピソードなどを交えて、書いていきます。
第2段落は長くなると思うので、何段落かに分けても問題ありません。
最後に第3段落で、意見とまとめを書いて、作文をしめるという流れです。
「高校生活へ向けた抱負」をテーマに、例文をあげるのなら、以下の通りです。
第1段落(内容の要点)
わたしが高校に入ってやりたいことは、バスケットボール部の活動と英語の勉強です。
第2段落(具体例・体験談など)
バスケットボールは、中学からずっと部活に所属しており、高校でも続ける予定です。
また、わたしは英語が苦手ですが、いつか留学に行きたいと考えており、高校では英語の勉強に力を入れたいと考えています。
第3段落
このように、わたしは高校で、部活動と勉強の両立を目指します。ほかにも、学校のイベントなどにも積極的に参加し、実りある高校生活にしたいです。
今回は短めに紹介しましたが、イメージはこのような形です。
要点で挟むことで、言いたいことが伝わりやすく、分かりやすい作文になります。
◆要旨をまとめて当日に臨もう!
私立高校の入試の場合、テーマが事前に指定されていることが多いので、準備ができます。
しかし、家で準備した作文をそのまま当日書けるかと言ったら、正直難しいでしょう。
だからといって、原稿用紙1枚を超える量を全文覚えていく必要はありません。
段落ごとに要旨をまとめて、それを頭に叩き込んでいきましょう。
細かいところまで覚えてしまうと、当日混乱してしまうので、骨組みだけでOKです。
あとは当日、誤字脱字や主述の不一致にだけ気を付けて書いていきましょう。
たとえば先ほどの例を、要旨にまとめると次の通りです。
第1段落→バスケと英語をがんばる宣言
第2段落→バスケと英語をがんばる理由(留学など)
第3段落→まとめ、両立して積極的に良い高校生活を送りたい
こんな感じで、ざっくりと骨組みをまとめて、それを当日覚えていけば良いでしょう。
以上、私立単願入試の作文試験について紹介しました。
塾などで作文対策をしてもらうのも一つの手でしょうが、
独学で入試に挑む人は、ぜひ今回の情報を参考に、頑張ってください!

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