税の作文について、基礎編に続き今回は応用編をお送りします。


どうも、作文教室元講師のペンギン先生です。

前回は、税の作文の書き方について基礎的なポイントについて紹介しました。

まだ見ていない人は、ぜひ基礎編の方からご覧になってみてください。

【作文講師直伝】中高生「税の作文」の書き方のポイント:基礎編

【税の作文のクオリティを上げるには?】

前回の基礎編では、まず税についてよく理解することを学びました。

また、その上で、書き方の基本として起承転結を紹介したと思います。

ここからは、応用編として、税の作文コンクールで入選を狙っていきましょう。

税の作文で入選したいのなら、クオリティを高めることが必要です。

ちょっとした工夫を取り入れれば、作文が苦手な子でもぐーんと良くなります。

そこで今回は、税の作文で入選を狙うための工夫を6つ紹介します。

【税の作文の工夫6選】

税の作文のクオリティを少しでも上げるために、ポイントとして6つ紹介します。

ぜひ取り入れて、素晴らしい作品を目指しましょう。

①軸から派生するフレーズを書き出す

前回の基礎編で、自分が書きたいテーマとなる「軸」を考えるように紹介しました。

軸を考えたら、次はその軸に関連するワードやフレーズをノートに書き出してみましょう。

軸を中心にして、連想ゲームのような感覚で思いつくことを書いていくのです。

これをやることで、話題を膨らますことができますし、内容を深めることができます。

②作文の書き出しを工夫する

審査員は、たくさん応募されてくる作品を、すべて最後まで読んでいるでしょうか?

ハッキリと断言できませんが、大人の事情で、全部は読んでくれないかもしれません。

そこで重要になってくるのが、作文の書き出しです。

書き出しとは、1行目のことで、この1行目を工夫することで読んでもらいやすくなります。

これまで入選した作品ももれなく、1行目が優れています。

読み手の心をひきつけるような、インパクトのある書き出しを考えてみましょう。

③体験談を交える

税の作文というと、税金について書くのは当然なのですが、

ただ調べた内容だけをそのまま書いて、少し感想を書くだけではありきたりです。

入選へ近づくためには、何より差別化が重要です。あなたらしさ、ということです。

そこで、あなたにしか書けない、自身の体験談を交えて書くのがポイントです。

税金について言いたいことと、あなたの周りの出来事をミックスすることで、

作文に深みが生まれ、よりオリジナリティあふれる作品に仕上がることでしょう。

④ウケの良いものに仕上げる

税の作文の目的は、中高生にも税について理解を深めてもらうということです。

基礎編でも言いましたが、あまりに独自的な意見や、税金に反対する姿勢はNGです。

本当なら、学生ならではの自由な意見で書くべきなのが作文ですが、

入選を狙うなら、ある意味、大人のウケが良いものに仕上げるのが無難でしょう。

大人が「確かにそうだ!」「なるほど!」というような作文を書くのがポイントです。

⑤言葉の変換チェックをする

入選するためには、当然ながら作文の技術を上げる必要があります。

もちろん、マスの使い方を間違えたり、主述があっていなかったりは論外ですし、

誤字脱字や漢字ミスなどは十分に注意しましょう。

そのうえで、一回作文が完成したら、言葉の変換ができないかチェックしてみましょう。

言葉の変換とは、たとえば、

「とても」→「きわめて」

「思いました」→「考えました」

「国が」→「政府が」

など、細かいところですが、同じような言葉を繰り返す場合や幼い印象を与える言葉は

もう一段階ランクアップした言葉に変換すると、ぐっとクオリティが上がります。

⑥声に出して読む

作文が書き終わったら、間違いや違和感がないか見直しをする必要があります。

そこで見直しとして有効なのが、声に出して読むということです。

声に出して読むことで、ただ眺めているよりも違和感に気付きやすくなりますし、

流れの良い言葉選びができているか、というところにも意識が行きます。

クオリティを高めるために、ぜひ声に出して読む見直しを実践してみましょう。

【おすすめのテーマ例】

それでは、実例としてオススメのテーマを紹介します。

これまでの入選作品から考えるに、下記のようなテーマがおすすめといえるでしょう。

・震災関係

日本は災害大国ともいわれるほどで、震災をテーマにした作文は王道といえます。

特に、復興特別税と呼ばれる税金が東日本大震災から徴収されているので、

学生にとっても書きやすいテーマと言えるでしょう。

・医療関係

税金が使われている例として、学生にも身近なのが医療関係です。

医療費が3割負担というのは多くの学生が知っているところで、書きやすいでしょう。

・教育/学校関係

学生に最も身近なのは、学校教育の場面で使われている税金です。

こちらも学生ならではの視点から作文を書くことができるでしょう。

・日常生活

税金は、インフラなど日常生活でも使われています。

生活していて気になったことに触れながら税金について書くと独自性も出るでしょう。

・意識改変

私たち日本人が、税金についてもっと理解を深めるような意識的な内容も入選しやすいです。

学生の視点から、税金の必要性や多くの人が知るべきことについて書きましょう。

以上、税の作文について応用編をお送りしました。

今回の工夫を活かして、ぜひ税の作文でコンクール入選を目指してくださいね!